防災食として優れるスープ！体調不良を未然に防ぐ理由５つ

非常食には様々な種類がありますが、その中でもスープは優れた非常食の一つです。スープは、栄養価が高く、消化しやすいため、非常時に必要な栄養素を摂取するのに適しています。以下では、非常食のスープについて詳しく説明していきます。

I.はじめに
II.スープが防災食として優れる５つのポイント
III.防災食　スープを選ぶ際のポイント
1. スープの容器
2. スープの種類
オススメのスープ　
まとめ

I.はじめに

皆さんは、スープと言われると何を想像しますか？コーンポタージュ、ポトフ、味噌汁、シチューなど、数多く挙がるのではないでしょうか？どれもインスタントでも販売されており手軽にいただくことができます。ですがこのスープ、非常時にも役に立つことご存知でしたか？

今回は、非常時になぜスープが役立つのか、身体的、精神的な側面からお話していきたいと思います。

II.スープが防災食として優れる５つのポイント

非常時、被害の大きさに関わらず、人は誰しも大きなストレスを受けます。このストレスは、身体的、精神的な両方のものを含みます。防災食を調べていくと、非常時のスープのメリットがわかってきましたので共有していきたいと思います。

スープには大きく５つのメリットが挙げられます。メリットとその理由についてお伝えします。

消化にやさしい：人間は、強いストレスを受けると、交感神経が優位になり、胃腸の血流が減少し、胃や腸の運動が鈍くなるため、食べ物の消化が遅くなります。また、ストレスが続くと、副腎皮質から分泌されるストレスホルモンであるコルチゾールの量が増加し、胃酸の分泌が抑制されるため、消化吸収能力が低下します。その点スープは、材料を煮込むことで、食物繊維やタンパク質が分解され、消化しやすい食事です。この点からお腹の調子を崩しにくいスープは、非常時に優れた食事と言えます。
栄養バランス：一般的にスープは、野菜や肉、魚などを煮込んで作られるため、一般的に栄養素バランスとして優れた食品です。また鶏ガラスープに含まれるグリシンは、胃酸の分泌を促進する効果があり、消化吸収を助けることができます。
水分補給：ストレスを感じた場合、人間は交感神経が優位となり、心拍数増加、体温上昇による発汗増加、呼吸数増加が起こりやすくなります。この場合、通常に比べて身体から水分が失われる速度が早くなると言えます。水分を失いやすい非常時において、効率的に水分も摂取できるスープは優れた食事と言えます。
食事の量を抑える：スープとその他の食品と一緒に摂ることで、満腹感を得やすく、食事の量を抑えることができます。食事が限られる非常時、満足するまで食べることは困難です。空腹を抑える目的で、スープを一緒に摂取すると良いでしょう。
保温：温かいスープは体を温める効果があります。水分を多く含む食品は、水分が少ない食品に比べて、体温を上昇させやすいことが知られています。スープ以外の例を挙げると、①パン、②ご飯、③お粥、④スープのように、水分が多いほど身体を温める効果が高い傾向にあります。非常時において温かいスープは、体温維持だけでなく体温低下によって生じる免疫力低下や不安感を軽減できると考えられます。
心理的な安心感：体温が過度に下がると、副交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が増加します。そのため、不安感や緊張感が高まり『焦りやすい』状態となります。また脳内のセロトニンの分泌が抑制されるため、一時的な抑うつにもなりやすい状態です。温かいスープは体温低下を防ぐことで、不安感や緊張を軽減できると考えられます。

III.防災食　スープを選ぶ際のポイント

防災食を選ぶ場合のポイントは、①洗い物が少ない、②調理工程が簡易、③食べ終わった後の処分が容易である、④長期間保存が可能　⑤食べごたえがあるか？　の５点です。まずどのようなタイプのスープが販売されているか確認してみましょう。

スープの容器

	調理法	容器	容器の捨て方	デメリット
紙カップ	お湯を注ぐ	不要	燃えるゴミ	保存時点でスペースが必要お湯が必要
パウダー	お湯を注ぐ	必要	容器不使用：ー容器を使用：燃えるゴミ	別で器が必要。使い捨て出ない場合は洗う必要があるお湯が必要
自立パウチ	湯煎/そのまま	不要	燃えるゴミ	ー
非自立パウチ	湯煎/そのまま	必要	燃えるゴミ	別で器が必要容器を洗う必要あり
缶詰	湯煎/そのまま	不要	燃えないゴミ	重い保存時点でスペースが必要食後の処分が面倒

＊自立パウチ：スープパウチを開けた場合に、安定してテーブルなどに立てて置ける
＊非自立パウチ：スープパウチを開けた場合、そのままでは安定しない、容器が深くスプーンでは容易に掬えない

スープの種類

スープといっても、商品によってそれぞれ調理方法と特長が異なります。ここでは一般的な商品をそれぞれの特長に分けて紹介します。

ブロック：具材、スープなどを一括で乾燥させたブロックにしたもの。お湯を注ぐだけなので、包装フィルムなどのゴミも最小限になる。

フリーズドライ：フリーズドライの野菜や具材、粉末状もしくはペースト状のスープが個別に包装されてる場合が多い。お湯を注ぐ前に各種の個包装を開ける必要がある。ブロックよりは個包装フィルムのゴミが出る。野菜などの具材が多く、他と比較して食べごたえがある商品も多いことが特長です。

パウダー：スティックや大容量パウチに包装されている、パウダー状になったスープ。味の濃さや量を自分好みに調整することが出来るため、複数人向けに購入する場合にオススメ。容器を別に準備する必要があり、使い捨て容器がない場合は洗い物が増えやすい。

レトルト：湯煎・加熱して食べるタイプ。ガス・お湯が手に入らない場合は、味は劣るが常温でも食べる事ができる。パウチや缶で販売され、完成した料理をそのまま封入。他の種類と比較してより普段の食事に近いものも多い。缶の場合はゴミがかさばりやすい。反面、具材も多く入っている場合も多いので食べごたえはあります。

オススメのスープ　

今までの流れでみなさんにおすすめ出来るものを、包装、食べごたえ、調理の簡易さの３点で選んでみました。以下にリンクを表示しています。

まとめ

いかがだったでしょうか？非常時用のスープと言っても何を替えばいいのか困ってしまいますが、調理や後片付けのしやすさ、満足感などのポイントに絞って考えると、自分に合った防災食を選ぶことができると思います。

ご存知の通りメーカーで味や食感が違いますので、まずは試食してから、セット商品を購入されることをオススメします。

I.はじめに

II.スープが防災食として優れる５つのポイント

III.防災食 スープを選ぶ際のポイント

スープの容器

スープの種類

オススメのスープ

まとめ

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III.防災食　スープを選ぶ際のポイント

オススメのスープ　