前回は、実際に6ヶ月間の育児休業を取得する際に掲げた目標についてお話しました。今回は育児休暇前に行った手続きや仕事上の引き継ぎについてお伝えしていきたいと思います。
育児休業前の打ち合わせが大事
前回の『男性の私が、6ヶ月の育休を取得した訳① 自己紹介・目的編』でお伝えしましたが、
私は『産後に妻に家事をさせたくない』『我が子の成長を近くで見届けたい』『自分の生活環境を極力整えたかった』という3つの希望があり、6ヶ月間の育児休業を取得しました。
また我が家は、夫婦それぞれ地方出身で実家も遠いため、家族からのサポートを受けることも困難だと予想することを事前に上司に相談。妊娠が発覚したあとも上司、人事と打ち合わせを重ね、6ヶ月間の育児休業を取得しました。
出産は嬉しいことですが、いつ生まれるかわからない、生まれてからの準備では身体も気持ちも大変です。事前に準備し、スムーズに育児休業に入ることが出来ましたので、私のケースについてお話していきたいと思います。
妻との打ち合わせ
仕事についての打ち合わせを気にしている方が多いと思いますが、職場と同じかそれ以上に大事にしてほしいのは奥さんとの打ち合わせです。
- 育児休業開始日・期間
- 産後の病院から自宅への移動
- 産後のグッツ(自宅での新生児のベッド、マット、ベビーカー、入浴グッツ)
- 産後の食事・家事の役割分担
- 食事準備(冷凍食品、宅配、作り置き)
- 産後に互いの実家からの家族が来宅の有無(いつ、期間)
- 産後に役所、職場などに提出する書類の確認
- 子どもの扶養について
ここだけでは挙げきれませんが、奥さんの精神的、肉体的余裕があるうちに相談しておいたほうが絶対楽です。産後の奥さんは、肉体的・精神的に打ち合わせをするような状態ではありません。これは絶対です。
育休取る取らないに関わらず、事前に打ち合わせしておきましょう。
育休相談は妊娠前から
職場への相談は妊娠前からしていました。
実はこれ大切かもしれません。妊娠が発覚したあとで上司に相談するのって意外と勇気がいります。
『だめって言われたらどうしよう』*¹
私の場合は、普段の他愛ない会話をする時や、上司の子どもさんの話を聞く際に、育児の話や出産時の話について話題を振るようにしていました。
そこで話題を振っておくと、上司も
『君のところもどうなの?もうそろそろ?育休とか考えているの?』
などと話を振られる場合も多くありました。
その場を借りて、
『実は、実家が遠いので奥さんだけでの家事・育児は問題が山積みだと思うんです…』
などの楔を入れておくようにしていました。
*1 育児休業は、雇用保険を支払ってる方が受けることの出来る権利です。会社員であれば雇用保険の加入義務があるため、自動的にどなたでも享受出来る権利になります。
本格的な相談?育休の打ち合わせは計画的に
お伝えしたように育児休業の話は、妊娠前から上司に小出しにしていました。
本格的に相談・打ち合わせを開始したのは、妊娠が安定期(妊娠5ヶ月)を過ぎてからでした。
まず直属の課長、部長へ『前々からお話していた育児休業についてなのですが…』と相談し、考えを伝え始めました。
人事・事務方には、部長から声を掛けてもらい、安定期(妊娠5ヶ月)から2週ほどから、育休取得についての説明や休業期間についての調整を行う面談が開始されました。
意外と多い打ち合わせ
立ち話程度の話を除けば計6〜7回ありました。
具体的な日程としては、人事、部長、事務部長の3名での面談が、安定期(5ヶ月)から2週間後に1回、妊娠8ヶ月に1回。事務方との確認面談が各面談後に1〜2回程度ありました。
相談内容
育児休暇前の確認作業は、そもそも部長、課長、事務方も慣れていない可能性が高いです。特に男性の育児休業のケースはまだまだ少数で、その場では曖昧になってしまう可能性があります。しっかり確認し、回答をその場で得られない場合は確認を依頼しましよう。
ちなみに相談中は、言った言わないにならないように、スマホのレコーダーをポケットに入れてから会話を録音しながら相談・交渉に臨んでいました。
以下に確認していた内容のメモを残します。個人情報になるので載せられないものもありますし、確認先が重複しているものもあります。
部署の部長との相談
- 仕事の引き継ぎ先の確認
- 引き継ぎ内容の確認
- 引き継ぎ書類のチェック先
- 仕事中に出産が始まってしまった場合の対応
- 育児休業前の有給取得
- 復職後のポスト
事務方との相談
- 育児休業前の有給取得
- 育児休業を取得するために必要な書類、期限の確認
- 育児休業の開始日
- 育児休業の期間
- 出産が予定日よりも早まった場合、いつから育休を取得するのか?
- 妻・子が扶養に入る場合の必要書類
その他、休業時会社とのやり取りの方法確認など進めていきました。
育児休業開始は突然に!予定日はあくまで予定
育児休業を開始時期などの打ち合わせを入念に行っていましたが
息子が生まれたのはなんと予定日の20日前。
それも仕事中真っ只中の出産。事前に出産時の動きを引き継ぎ者、利用者にも伝えておいたこともあり、混乱なくスムーズに出産現場に到着することができました。
しかし、産後の退院と育児休業開始日に少しズレが出てしまいました。
育児休業前の妻・子どもとの生活
出産→妻入院→妻退院→育児休業開始の流れになりますが、出産が予定日よりも早まったため
育児休業開始までは、約10日間ほどは妻・子を家に残して仕事に行っていました。
仕事を定時に切り上げて、帰ってご飯を作り、子どもをお風呂に入れ、夜は子どもの夜泣きに起こされる。
この頃が、引き継ぎ作業と併せて、通常業務、自宅での仕事が増えていましたので結構しんどかったです。『奥さんのほうがしんどいだろ!!』というお声もあるかもしれませんが、正直しんどかったです。
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