地震、津波、台風など日本は、諸外国と比較しても災害に見舞われるケースが多いです。海外の友人たちとの会話では、『そんなに頻繁に地震があるなんて信じられない』『なんでそんなしょっちゅう洪水や土砂災害が起こっているんだ』と不思議がられますが、それが日本の環境なのです。
海外に移住でもしなければ、災害リスクは替えられません。
でも出来るなら、被災した時でも美味しいごはん位食べたいですよね。
そこで今回は、非常時に備えた防災食『お米』を紹介していきます。アウトドアや忙しい場合にも利用できますので、自宅に置いて置くと便利です。おかずやパン、パスタなどの防災食については別記事にまとめていますので、下の関連記事から御覧ください。
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α化米って? 防災食にオススメのお米
『食べることは大好きだけど、米が無いと食事をした気持ちになれない!』と仰る方は私の周りにも多く見かけます。日本人は、パスタ・うどん・じゃがいもなど主食になるモノが数多くあれど、最終的には『お米』を選択しがちだと思います。小麦製品と違い、グルテンが生成されにくいため、小麦粉アレルギーの方でも摂取できます。また、粥やおにぎり等など調理方法が変わることで、食感や消化に配慮した調理が可能なため、年齢を問わず提供出来るポイントも優秀です。
ただし、精米しすぎによるビタミンB群の減少や、炊飯後そのまま冷えると消化しにくいβ−デンプンに変化してしまうなどデメリットを持っています。
この消化や味が悪くなるβ−デンプンに変化しないように加工してものがα化米です。詳しくは専門の情報サイトを御覧ください。
関連サイト:アルファ化米ついて−アルファ食品株式会社−
調理法 どうやって食べるの?
α化米は”炊いたり蒸したりしたお米を、熱風で急速乾燥させたもの”です。つまり、乾燥されたお米であるため、カップ麺のようにお湯や水で戻す調理が必要です。
米の量や使用する水分の温度に応じて、所要時間が異なります。またパスタなどの防災食商品と比較した場合は、調理時間がやや長くなる傾向にあります。
種類 どんな防災食がある?
ここでは、α米を使った防災食の具体例を挙げていきます。
白米 (5社)
西尾食品、アルファーフーズ、サタケ食品、LA・PITA、ホカリフーズなどの各防災食メーカーから販売されています。各メーカーごとに、1食当たりの調理時間がことなります。水を注ぐだけで食べられる、食味もいいなどメリットがあります。280〜390円程度で販売されており、普段使いには割高ですが災害時を考慮すると便利です。
炊き込みご飯
白米だけだと少し物足りないと考える方には、炊き込みご飯がオススメ。調理方法は変わらず、水やお湯を入れるだけで調理ができます。
おにぎり
西尾食品から提供されているアルファ米おにぎりです。水・お湯を入れて待ち、パウチを開けるだけで手を汚さずにおにぎりを食べる事ができます。塩むすび、わかめ、シャケなど様々な味付けがあります。
お粥
高齢者や乳幼児を抱える家族が心配されるのは、『提供できる食べ物があるのか?』というところだと思います。その点、お粥は柔らかさごとにバリエーションがありますので、体調や年齢に併せて選択が可能です。
カレー、チャーハン、ピラフ…etc
特に若い年齢の方は、『白米だけだと味気ない』『味付けの濃い食事を摂りたい』と思う方も多いと思います。そんな方々にオススメしたいのは、カレー味、チャーハン、ピラフなどの味付け済みのシリーズです。こちらも、他のアルファ米と調理方法は変わりません。
炊き出し用 (お米)
大人数に対して食品を提供しなければならない場合もあります。その場合には、炊き出し用のアルファ米がオススメ。大容量で、一度に調理出来るので時短にもなり、非常用の炊き出しには最適です。
1つ1つ調理する場合と比べると、やや調理時間はかかりますが、一つ一つ調理する手間を考えると妥当な時間と考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?防災米=美味しくないというイメージは過去のものです。冷凍技術やフリーズドライ等の調理技術革新もあり、調理工程も少なく美味しく食べることが出来るものが販売されています。
被災してから、『なにか食べたい』と考えても、購入出来る場所にいなかったり、売り切れで、十分に食事を摂れない可能性もあります。そうなると『イライラする』『お腹が空いて頭が回らない』など精神的に落ち着かない状態にもなりかねません。
『お米がないとだめ!』と考える方は、普段からストックとして購入されることをオススメします。
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