災害は避けることが難しく、それによって生じる心的ストレスは身体的に強い影響を与え、頭痛や腹痛など身体症状まで出現する場合があります。
今回は、心的ストレスの原因と軽減方法について紹介します。心的ストレスの原因と軽減方法を知ることで、災害時の精神的安定、体調不良を予防しましょう。
是非持っておきたい−ストレス軽減グッツ−
避難所やライフラインが切断された環境下では、『〜が出来ない・阻害される』『時間が掛かる』など、ストレスが着実に積み重ねられます。グッツを揃えておくことでストレスを最小限にすることをオススメします。
- 懐中電灯:停電時には、懐中電灯が必要です。LEDの明るく長持ちするものがおすすめです。中にはモバイルバッテリーと一体型になっているものもあります。
- ラジオ:災害情報を受信するために、ラジオがあると便利です。手回し式のものやソーラー充電式のものが非常時にはオススメです。
- おやつ:主食とは異なり、ドライフルーツやチョコレートなど小腹を満たせるものがオススメ。血糖値低下によるイライラを緩和することにも繋がります。
- 就寝グッツ:アイマスク、耳栓、簡易ベッド、ブランケットなど、避難所生活で睡眠が取れないことで生じるストレスを軽減します。
- 衛生用品:体拭きシート、ドライシャンプー、歯磨きシート、非常用トイレ、靴の防臭パウダーなど様々です。体臭、汗のベタベタなど自分自身がストレスの原因になる可能性もあります。また体拭きシートは、皮膚を最低限清潔に保ち、皮膚トラブルの予防にも繋がります。
是非持っておきたい−薬剤−
災害時の心的ストレスは、頭痛などの体調不調に繋がる場合があります。また衛生面の悪化から感染症の増加も懸念されます。以下のような薬を事前に用意しておきましょう。
- 常備薬:日常的に服用している薬がある場合には、必ず持参しましょう。病院で処方された薬や、アレルギー症状に効く薬など、自分に必要なものを用意します。使っている方は湿布や目薬なども含まれます。
- 防災用医薬品:避難所などでは、集団生活、衛生状態の悪化などもあり、感染症が広がりやすい環境下にあります。そのため、解熱鎮痛剤、抗アレルギー薬、風邪薬やうがい薬など、感染症対策に繋がるものを準備しておくと良いでしょう。
- 虫除けスプレー:夏場の避難時には、虫除けスプレーを持っていくことをおすすめします。蚊やハエなどが多い場所で過ごすと、不快感を感じてストレスに繋がります。少しでもストレスを減らせます。
何を揃えるかわからない方は、掛かりつけの医師や薬剤師に相談し、自分が非常時に準備しておく常備薬、非常用の医薬品を確認しておきましょう。
薬を持っていなかったら−避難所で医薬品・医療サービスを受ける−
通常、避難所には医療チームなども配備され、医療・医薬品の提供が行われます。
しかし、大規模災害や交通網が麻痺している場合では、特定の避難所のみに医療スタッフが配置されたり、医薬品・対応スタッフが不足し、サービスが困難な場合も予想されます。確実な方法は、事前に必要な薬剤を準備しておくことです。
まとめ
災害時は、医薬品など必要物資の入手が難しくなります。避難等を想定した事前の常備薬の準備などが望ましいです。また、災害時の心的ストレスは体調不良にも繋がります。十分な睡眠や清潔を保てるように市販されているグッツを上手く活用することが重要です。
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